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ホテル御三家 [父親]

19年位前、それまでそんなことは無かったが、貰ったチケットが有ると父親に誘われて、都心に絵画を観に行った。
帰りに父親が「東京の”ホテル御三家”の○○ホテルでケーキでも食べて行こうか」と案内してくれた。
そんな高級な所に私なんかが入っていいのか?止めといた方が良いんじゃないかと私は思った。
父親はそんなこと全然考えていない様で、”ホテル御三家”の内の一つに玄関からラウンジへ入った。
本当にいいのかな、と思いながら私も仕方なく入った。
座り心地の良い椅子に座って、若いウェイターが注文を取りに来るのを待っていたが、全然取りに来ない。
父親と話すことが無いから、早く注文を取りに来て欲しかった。
ラウンジには客が少ないのに、いつまで経っても来なかった。
父親はウェイターの居る方向に背を向けて座っていて、何度か手を挙げたが、見えているはずだった。
ウェイターに気が付かない振りをされているとしか思えない。
少し遠くの席にいる人達を見ると、ハイクラスそうな紳士ばかりだった。
私たち場違いなんじゃないか、と強く思ったが、父親はそんなこと気にしていないみたいだった。
待っているうちに段々とストレスで精神的に調子が悪くなって、真っ暗な重苦しい気分になった。
数十分待って。。。漸くウェイターが近づいて来て「気がつきませんでした!」と今気がついたという感じで謝ってきた。
”気がつかないという訳はないでしょ”と思った。
その際、ウェイターは私には態度が悪かった。
ケーキと紅茶を注文して(やたら高いのでびっくりしたが)、持って来たケーキと紅茶はそんなに美味しくなかった。
帰る時もウェイターは父親に謝っていたが、私を完全無視していた。
お釣りが珍しい二千円札だったので父親は喜んでいたが、私はホテルのラウンジにいる間の苦痛で、もやもやが収まらなかった。
今になり・・・・やっぱりあのウェイターは態と私たちを無視していたんだと思える。
セレブな人たちが出入りするホテルのラウンジに相応しくないと思われる人間が入ってきたので、無視をしたんだ。
服装はそんなに変ではなかったはずだが、引きこもりで低学歴で社会で働いていないとか、こういう所に来たのが初めてだということが判るんだろうな。
お金持ちじゃなくて……。
ここに来たのは明らかに父親の判断ミスだ、とラウンジに居る間思っていた。
こういうプライドの高いホテルに入るような父親に対する怒りが、ウェイターに対してと同じ位に湧き起こった。
しかし、あの時の恨みは忘れない。
もう”ホテル御三家”には行きたくない。
高級ホテルにも社会的な意義だとかしがらみとか色々あるんだろうけれど。

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非情に風呂掃除をする父親 [父親]

父親は現役サラリーマン時代、仕事の為なら家族も友人も顧みず情けもルールさえも?無視して、何も考えずに、ひたすら突っ走っていたのかも知れない。
退職して十数年経つが、まだその頃の習慣が抜けないのか、家でも歩き方などの行動がやたらときびきびして素早い。
何故、そんなに急いでいるのかと思う。
家の中でリラックスできなくなるから、もっとゆっくりと行動してほしい。
父親は風呂掃除をやってくれているが、風呂場に向かう際も、凄い勢いで行く。
ある時びっくりして、何事か?と見ると、父親が風呂掃除をしに行っていた。
その態度が非情に仕事をする会社員のようだった。
非情感を出して風呂掃除をする必要はないと思うのだが……。

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無関心な態度 [父親]

脳梗塞かも知れないのに、何度「左半身が重く、動かしづらい」と親に訴えても、全然心配してくれる様子がない。
両親には私への愛情が無いとしか考えられない。
母親は何週間か前、訪問看護師に今年まだ健康診断を受けていない私を心配しているようなことを言っていたが、あれは嘘だったのか。
今、不調を訴えている子どもに対して助けようという態度が無い。
自分が色々大変で、人に構っている余裕がないというのなら、自分の夫にもそんな風にするはず。
でも夫に対しては胃ろうの器具を洗ったり、器具を取り寄せるのを手伝ったり、病院に送り迎えをしたりと世話を焼く。
子どもは役に立たないから、障碍者だから世間体が悪いから、死んでもよいというのか。
積極的に殺すことは罪になるけれど、消極的に放ったらかしだったら誰からも悪く言われないからいいと思っているのか?
子どもが寝たきりになったら、看病しなきゃいけなくなるのは母親である自分じゃないのか。
入院しても家族として手続きとかしないといけなくなると思うけど・・・
大変になるはずなのに・・・
そんなことも想像できなくなっているのかな?

自分が病気に罹ったかも知れないことよりも、両親から心配されないことのショックが大きい。

一応報告:昨日、整形外科の方の、首のMRI検査を受けてきた。結果は来週に解ると思う。

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落ちている梅の実 [父親]

父親は俳句をやっている。
私は父親の俳句を殆ど読んだ事がないので、どんな俳句を作っているのか知らない。
俳句をやっているからなのか父親は自然に興味があるらしく、季節の移り変わりをよく家族に話していた。

父親はテレビをよく見ている。
それも結構大きな音量で見ているから、私はリビングに居る時に、見たくないテレビ番組を見たりテレビから聞こえてくる声や音をずーっと聞かされるという状態で、かなりのストレスを感じている。
なのに私は「テレビを消して」とは言えない。母親には何度か言ったことはあるが駄目で、もう両親は私が言っても聞いてくれないことは昔からの経験で分かっている。それを言う事でさえ罪になってしまう。
テレビを見ている時の父親の顔は全然楽しそうではない。
この頃はしかめたり、力のない元気なさそうな情けない表情をしている。


父親は本を読むのが好きらしい。
本を読んでいる時はテレビをつけないので、もっと一日中でも本を読んでいてくれたらいいのにと思う。

昨日、今年うちの庭の梅ノ木の下に、梅の実が20個くらい落ちているのを見つけた。
今の家に住むようになってからうちは毎年必ず庭の梅の実を収穫していたのに、今年は父親も誰も梅の実を採らなかった。

よい俳句できているかな・・・
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救急車 [父親]

昨年の11月に入院して12月に退院した父親が、退院した日の2日後に
床屋に行った。その日の夜に39.9度の高熱がでて、意識が朦朧となり、
夜中に救急車を呼んで、救急隊員6人に2階の父親が寝ている部屋まで
来てもらい、タンカで狭い階段を下りて運ばれて、また入院した。
病名は又、誤嚥性肺炎だった。

父親が熱が出て寒気を訴えている時に、私が「退院の2日後に床屋に
行くからいけないんだよ。最近の病院は患者を早く退院させるようにして
いるから、退院しても暫くは家で安静にしていなきゃ駄目だよ」と言っていた
ら、そんなことを言う私が悪いみたいなことを母親が言うので、喧嘩になっ
てしまった。
母親が、「床屋に行ったのとお父さんが熱が出たのは関係ありません」と
反論したりしている間に父親の具合が急激に悪化して、母親が「救急車を呼
ぶことにする」と言い出した。母親はどさくさに紛れて私に「ごめんね」と言っていた。

救急車は結構早く到着した。
父親は救急隊に運ばれる前、かなり弱々しくなっていて、目も開けていら
れないくらいで、体にも全然力が入っていなかった。
救急隊の質問に答えたりしている母親の何故か怒っている顔を、父親は
一瞬、慈悲を乞うような眼つきで伺った。

母親が一緒に救急車に乗り込んだ。母親は救急車の
中で、病院に電話を掛けたりしていたらしく、出発するまで随分時間が
掛かった。私は、救急車が出発するのを見送ろうと、待っていたが、
冬の部屋着で防寒着を着ていなかったので寒くて外にいるのが我慢
できなくなって、家の中に入った。

救急車が行った後、段々心配になり、「私も一緒に行った方が良かっ
たのかも知れない」と思ったり、ドキドキしながら、母親の帰りや連絡を
待っていた。
真夜中でだいぶ時間が経っても中々メールの返事が来なかった。
お腹が空いていたけれど、食欲がないので冷蔵庫の中の
柔らかい水菓子を食べていた。
やっと母親から「お父さんはしっかり治療していますので大丈夫です」
と、返事があったので、取り敢えずホッとした。
母親は早朝にタクシーで帰って来た。
病院で手続きとかに時間が掛かっていたのだと言う。

母親は毎日のように病院に通った。
父親は12月の終わり頃、退院した。
さすがに反省していたみたいだ。

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新幹線で [父親]

もうだいぶ前の事のように感じられるが、6~7年前、父親がまだ食べることがそんなに大変ではなかった頃に
私が大人になってからは初めて、両親と3人で1回だけ旅行をした。
(妹が結婚する前、妹と両親と私の4人での旅行は何度かしたことがあるが)。
新潟県と山形県の観光地や温泉地などに2泊3日で行った。
旅行は初めて行く所だったし、自然が気持ち良くて、歴史のことも見学出来たりして、
思ったよりもとても楽しかった。
沢山歩いて、美味しいものを沢山食べられたことも満足した。
帰りの新幹線に乗ったのは、夕方だった。
席は3人が横一列で、私は何も言っていないけど、窓際に座らせてもらった。
結構疲れていて、母親とお土産に買った枝豆のお菓子を食べたりしていた。
周りに乗っている人たちは背広を着たサラリーマンっぽい男性ばかりだった。
父親は通路側に座り、缶ビールを飲んでいた。
そしたら、父親が缶ビールをひっくり返して落として通路にこぼした。
すると3列の席の真ん中に座っていた母親が立ち上がり、通路に出てポケットティッシュで
こぼれたビールを拭き始めた。母親と父親の持ってきたティシュは1個ずつだった為、
私はバックから、念のために沢山持って来ていたポケットティシュを1つずつ出していた。
すると、通路の反対側に座っていた50代くらいの男性が「良かったら使ってください」と言って、
ポケットティシュを母親に差し出した。
それを見た私は「良い人だなぁ」と感激し、温かい気持ちになったのに、母親はそのティッシュを
「ありがとうございます。結構です」と言って、受け取らなかった。
私は「え、なんで?」と思った。ティッシュが足りなくなるかも知れないのに。
私の持ってきた10個くらいのポケットティッシュを全部母親に渡したら、丁度こぼしたビールを
全部拭き終わった。母親も大変だったと思うが、それを見ていた私も疲れていたからかなんだか
ムカついた。母親が席に戻って、私にティッシュのお礼も言わなかった母親と、自分がこぼした
ビールを母親に拭かせてお礼も言わない父親に対してだと思うが・・・。
私は「お父さんが帰りの新幹線の中でビールを飲むからこぼしたんでしょ」と、
静かな新幹線の中で、結構大きな声で言った。
周りが悪い空気になったような気がした。
母親が「そんなことを言ってはいけません」と言った。
父親の顔を覗き込むと、しょんぼりと落ち込んでいるようだった。
一瞬、父親が可哀そうに思った。
でも私は疲れていて怒っていたので、謝らずに、「ふん」、と窓の外を見ていた。
しばらくして車内販売のお姉さんがワゴンに缶ビールなどを沢山積んで通路を通って行ったのを
私は恐る恐る見ていたが、周りの人は誰もビールを買わなかった。
周りのサラリーマンっぽい男性たちは、仕事の帰りで、年齢的にも奥さんや子供がいそうな感じの人たちで、
「お父さん」と思われた。
ヤバいと思って見ている私をさっきポケットティッシュを差し出してくれた男性が興味深そうに
見ていた。
父親を見ると、なんとまた懲りもせずに缶ビールを飲んでいた。
この辺りでビールを飲んでいるのは父親だけで、
私が父親を睨んでいるところも通路の反対側の男性は見ていた。
母親が私に「ビール飲む?」と訊いてきたが、私はさっき父親に言った手前、ビールを飲むことは
できないと思い、「飲まない」と言って、枝豆のお菓子を時々食べていた。
その後私は殆どの時間を車窓を眺めたりしていたが、ふと車内をみたら、私たちの列の反対側の窓際で
若い男性がビールを飲んでいたのを見つけ、「あ!」っと思った。ビールを飲んでる・・・
考えてみると、その人はあの後で途中から乗ってきたんだ。私が言った事を聞いていないからビール飲んでいるんだと思った。呑気そうにつまみまで食べてる。
また、父親に目を向けたら、まだ、ビールを飲んでいた。
そういった私の言動を通路の反対側に座っていた男性は、興味深そうにチラチラ見ていた。
そういえば最初から、私がテッシュをバックから1つずつ取り出していたのも、私が「お父さんが」発言
した時の様子も、見ていた。
この家族ってなんだろう。誰が悪いのか。とか、いろいろ観察していたんだろうな。
その男性、出世していそうな人だったので、たぶん人を見る目もあるんだろうなと思った。
でも、その人は私にとても注目していたのが、ちょっと気になった。
私に特別な何かがあるということかな、と後に思ったのだが・・・
たぶん、仕事の帰りの新幹線の中で、特になにもすることがなく暇だったので、少し珍しいものを
見ていたのかも知れない。


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父親と病気と猫 [父親]

父親は胃ろうをしていて、今は父親は全然口から食べられないのに、母親と私の分の朝ごはんのおかずを作ってくれる。そういうのを見ていると、父親にも良いところがあるなぁと思う。
胃ろうも出来るところは全部自分でやろうとしているので、そういうところは良いと思う。
最近私が、父親と母親に今までの恨みとか、家族身内に問題があることをよく指摘して、文句を言っているが、父親は殆ど返事をしないで、だからと言って怒ったり怒鳴りもしないで、聞き流している。
それが一番良い対応と言われれば、そうかも知れない。

父親がインフルエンザに罹る前の一月以上前、急にドタンと音がして、洗面台でよく水を飲むうちの猫が洗面所の床で全身をバタつかせて訳のわからない動き、(けいれん?)のような暴れ方をしていた。
猫は自分でもコントロールが出来ないみたいだった。
1~2分位そういう状態が続いて、私は父親にも知らせて「病気かも知れない」と言って、猫には声を掛けていたが、暫くしたら収まっていった。
猫は段々体が普通に動けるようになった。私は猫を抱いて、リビングに連れて行った。
私には猫がリビングで、放心状態になっているように見えた。
そしたら、父親が「動物病院に電話をして、看てくれるか訊いてみなさい」と言って、母親にメールをした。
私は、「もう収まったから、直ぐに病院に連れて行かなくても良いんじゃない?
お父さんが言っていたように攣ったんじゃないの?」と言った。
父親は、「猫が動いていない」と言う。
私は「猫が動かないのは年を取っているから、最近はじっとしていることが多いよ。
それにさっきのけいれんにびっくりして放心状態で動く気になれないんじゃないの。
体が悪そうには見えないよ。」と言った。
そして私は、「お父さんはもっと猫を観察しないと。動かないから体の具合が悪いなんて、大雑把な考え方過ぎるよ。顔も観ていないでしょ。」と言ったら、父親は「万が一の為に言っているのに、お前がそういう風に文句言うなら、もう言わない」と言って怒った。
私は、「最近病院に連れて行っていないし、健康診断と爪を切ってもらって、先生に相談した方が良いと思うよ。早めに連れて行った方がいいと思う。心配してくれるのは有難いから、もう言わないとか極端な事言わないでよ。」と言った。
父親は「これから病院に行かなきゃいけないから、どっちにしても僕は動物病院には連れて行けないから、
お母さんにメールをしたんだよ。」と言った。
結局そんな喧嘩みたいになってしまった。
父親が病院に出掛けて、母親が帰ってきたら今度は母親と、猫の事で喧嘩口調になってしまいながらも、母親が車を出してくれて、猫を動物病院に連れて行ってくれた。獣医さんは、「腎臓病の猫は、けいれんを起こすこともある」と言っていたらしい。
結局、猫は無事だったから良かった。




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手帳 [父親]

さっき、宅配便の人が荷物を届けに来た。私が2019年の手帳を注文していたので、
たぶんそれを届けに来たと思った。
玄関のチャイムが鳴ったが、私はしばらく風呂に入っていなくて頭も洗っていないので、
人に対応したくなかった。
でも、父親が居るので、父親がチャイムに気付いて出るだろうと思っていたら、全然
玄関に出る様子がない。
私は2階の父親の所に行って、「宅配便、来たから出て」と言った。
そしたら、父親は何も言わずに毎日の日課の腕立て伏せをしている。
もう一度声を掛けて頼んだが、無視をするので、履いていたスリッパを足で投げた。
柔らかな軽いスリッパだったので、痛くはなかったと思うが、スリッパは弧を描いて
父親の背中に命中した。
すると父親が怒って、「なんで、そんなことするんだ」と私の方に寄ってきた。
私が「玄関に出てよ」と言ったら、「お前が出なさい」と言った。
「私は、頭洗っていなくて出られないから、お父さん出てよ」と私は言った。
父親は「お前が出れば良いじゃないか」とまた言う。
「宅配便の人帰っちゃうから」と言ったら、
父親は渋々階段を下りて、玄関に出て対応してくれた。
代金引換だったので、「靴箱の上に置いてある封筒に入っているお金を支払っておいて」
と、少し前に言っておいたが、それも忘れているようで、「お金はどこだ」と父親は言った。
私は、「封筒の中」と言ったら、父親は「お前がやれ」と言う。
「私は出られないから」と言ったら、父親は「出られるじゃない」かと言う。
私は「その話は後で」と言ったら、文句を言いながらも父親はお金を払ってくれた。
宅配便が帰った後、父親は「お前がやればいいのに」と言った。
私は、「頭洗ってなかったから出たくなかったの。お父さんがやってくれても問題ないでしょ」
と言ったら、父親は嫌そうな顔をして、「言い方が悪い」と言った。
確かに私も嫌な言い方をして悪いかも知れない。
折角手帳が届いたのに、嬉しさよりも嫌な気持ちになってしまった。

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