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救急車 [父親]

昨年の11月に入院して12月に退院した父親が、退院した日の2日後に
床屋に行った。その日の夜に39.9度の高熱がでて、意識が朦朧となり、
夜中に救急車を呼んで、救急隊員6人に2階の父親が寝ている部屋まで
来てもらい、タンカで狭い階段を下りて運ばれて、また入院した。
病名は又、誤嚥性肺炎だった。

父親が熱が出て寒気を訴えている時に、私が「退院の2日後に床屋に
行くからいけないんだよ。最近の病院は患者を早く退院させるようにして
いるから、退院しても暫くは家で安静にしていなきゃ駄目だよ」と言っていた
ら、そんなことを言う私が悪いみたいなことを母親が言うので、喧嘩になっ
てしまった。
母親が、「床屋に行ったのとお父さんが熱が出たのは関係ありません」と
反論したりしている間に父親の具合が急激に悪化して、母親が「救急車を呼
ぶことにする」と言い出した。母親はどさくさに紛れて私に「ごめんね」と言っていた。

救急車は結構早く到着した。
父親は救急隊に運ばれる前、かなり弱々しくなっていて、目も開けていら
れないくらいで、体にも全然力が入っていなかった。
救急隊の質問に答えたりしている母親の何故か怒っている顔を、父親は
一瞬、慈悲を乞うような眼つきで伺った。

母親が一緒に救急車に乗り込んだ。母親は救急車の
中で、病院に電話を掛けたりしていたらしく、出発するまで随分時間が
掛かった。私は、救急車が出発するのを見送ろうと、待っていたが、
冬の部屋着で防寒着を着ていなかったので寒くて外にいるのが我慢
できなくなって、家の中に入った。

救急車が行った後、段々心配になり、「私も一緒に行った方が良かっ
たのかも知れない」と思ったり、ドキドキしながら、母親の帰りや連絡を
待っていた。
真夜中でだいぶ時間が経っても中々メールの返事が来なかった。
お腹が空いていたけれど、食欲がないので冷蔵庫の中の
柔らかい水菓子を食べていた。
やっと母親から「お父さんはしっかり治療していますので大丈夫です」
と、返事があったので、取り敢えずホッとした。
母親は早朝にタクシーで帰って来た。
病院で手続きとかに時間が掛かっていたのだと言う。

母親は毎日のように病院に通った。
父親は12月の終わり頃、退院した。
さすがに反省していたみたいだ。

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