悪いことは自ら止めるべし

気に入らない人や悪いと思う人や嫌な人が、自分より弱い立場だった場合その人にどう接するか？
その人に意地悪したりいじめたりしても、仕返しされる心配はない。
またその人が皆に嫌われていて、攻撃しても誰からも咎められることはない状態だったら、攻撃したくなるのではないか。
その人が居ると不快だから許せなくて、排除したい感情が抑えられなくなってしまうのではないかと思う。
それで攻撃が始まるとエスカレートし易い。
相手は反撃できないからだ。
私は自分が強い立場の内に弱い者への攻撃を止めるべきだと思う。
止めても自分にとってよい事も無いし、止めなくても困ることは無いと思っている時にである。
何処からか圧力が掛かったり、忠告されたり弱い立場になったりして、自分が不利になると感じると大抵の人は止めると思う。
でもそれでは遅い。
自分や仲間たちに迷惑を掛ける人に対し、倍返しで攻撃しているけれど……守りたい人や大切な人を却って傷付けてしまうことに成りはしないかとか、そこまでやらなくてもいいのではないか等、少しでも冷静な考えが頭に浮かべば、その時点で冷静な自分に従って自ら止めるべきである。
一度、デリカシーが失われると取り戻すのが難しい。
状況が変わったり、引退したりして振り返って後悔するかも知れない。
それに相手から恨まれる。
相手の事を考えて自ら止めた場合、赦してもらえる可能性があるかもしれない。
でも自分が困（ると思）ってから止めた場合、相手は赦してくれないんじゃないかと思う。
形勢が逆転することもあるし、壊れた人間関係を修復するのは難しい。
但し、優位な立場なのに自ら攻撃を止めるのは至難の業だ。
エスカレートしていたら尚更である。
しかし、止めることが自分の心を傷付ける気がしても、決心をするしかない。
やりたいことを抑えるという気合と覚悟で、天地がひっくり返る感覚がしても我慢する必要がある。
攻撃を加えたくなる度に心の持ちようなんだからとか考えて……他人の助言を聞き入れてみるとか、感情を散らしてみるなどをやってみる。
止める為には悪い事でなければどんな事でもする位、死ぬ気で行くべし。